心が震えたこと
3月のお話です。
一年前くらいに、シンエイさんで購入したピンクの色無地がありました。
肌触りがいいものの、色がどうしても派手に思えて、ずっと着ることを躊躇っておりました。
春だし、一度だけでも、と思い、家で着付けてみると、思っていたほど派手に感じなかったので、ストールを羽織って外出いたしました。
いざ外に出ると、屋内の明かりとは違い、やっぱり派手(T-T)
しかも綸子なので、輝いているわけです)^o^(
あぁ恥ずかしいと思いながらも引き返すことができず、電車で3駅ほどの小さなショッピングセンターに入っているスーパーを徘徊し、いそいそと帰路についていたときのことでした。
この着物はやっぱりもう無理かな。
生地がいいから解いて再利用するか、どうしよう。
そう考えながら歩いていた時、10代くらいの女の子が、「綺麗ですね」と声をかけてくれたのです。
同じ電車に乗っていて、綺麗だと思ってくれていたらしい。
私には派手かなって思ってたんです、と言ったら、そんなことないです!って言ってくれて(^ ^)
せっかくだから、こういう若くて可愛い子に着てほしいなぁなんてぼんやり考えていたら、「不審者みたいでごめんなさい」と言って走り去ってしまいました。
きっと、かなり勇気を出して声をかけてくれたんだと思うんです。
改めて、着物のチカラってすごいなぁと思って、心が震えた出来事でした。
着物を着ていると、褒めていただいたついでにお礼まで言われることもあるし、やっぱり着物って日本人の心に響くものがあるんじゃないかな。
もっと着物を勉強して、図々しすぎるけど、着物の素敵さを知ってもらえるきっかけになれたらいいなぁなんて思ったのでした(*^^*)